ガイド

枝毛は元に戻らない。だから原因の習慣を変える

枝毛は毛先のキューティクルがすり減って裂けた状態で、製品で元に戻すことはできません。切れ毛との違い、原因、カットの目安を解説します。

結論

枝毛は、毛先のキューティクルがすり減って内側のコルテックスがむき出しになり、髪が縦に裂けた状態で、髪には自ら修復する仕組みがないため、裂けた部分を元に戻すことはできません。枝毛用の製品は裂け目を一時的にまとめて目立ちにくくするもので、次の洗髪までの見た目のケアです。取り除く方法はカットだけで、増やさないためには摩擦、熱、薬剤による負担を減らすことが中心になります。

古い毛先をよく見ると、1本の髪が2つ、3つに分かれていることがあります。見た目の問題というより、その髪がこれまで受けてきた負担の記録です。

枝毛と切れ毛の違い

枝毛切れ毛
状態髪が縦に裂ける髪が途中で折れて短くなる
見つかる場所主に毛先。途中にできることもある全体、結び目やアイロンをよく当てる部分
見分け方先が2〜3本に分かれている根元のふくらみがなく、短く、先がささくれている
取り除き方カットのみ短くなった毛は伸びるのを待つ

毛穴から抜けた毛は、根元に小さなふくらみが残っています。量が増えて頭皮の変化もあるなら、抜け毛のガイドを確認してください。

枝毛ができる仕組み

髪の内側には繊維状のケラチンの束(コルテックス)があり、外側をうろこ状のキューティクルが包んで全体をまとめています。

毛先のキューティクルは最も古い部分です。長い髪なら数年分のブラッシング、洗髪、ドライヤー、衣類との摩擦、紫外線を受けてきました。やがて先端のキューティクルがなくなると、むき出しのコルテックスが繊維の向きに沿って裂けます。枝毛がY字になるのはそのためです。

そして、一度裂けると、負担がかかるたびに上へ広がることがあります。

途中の位置に裂け目がある場合は、その部分に局所的な負担がかかっていることが多く、ヘアゴムやブラシが典型的な原因です。

枝毛は治せる?製品にできること

髪の毛は細胞の働きがない組織で、傷が自然に治ることはありません。枝毛用の美容液などに使われる皮膜形成成分、シリコーン、カチオン性のコンディショニング成分は、裂け目をまとめ、表面をなめらかにして、引っかかりにくくします。

これはこれで役に立ちます。大切な予定の前夜に使うのは理にかなっています。ただし、裂けた部分がつながったわけではありません。

ちなみに、日本の化粧品で認められている効能表現の範囲には「裂毛、切毛、枝毛を防ぐ」があり、対象は「防ぐ」ことです。パッケージの「補修」「修復」といった言葉も、裂けた髪が元に戻るという意味には受け取らないほうが安全です。

枝毛と切れ毛を増やす習慣

影響の大きさは人によって違うため、自分に当てはまるものから見直してください。

乾いた髪を上からとかす。 もつれを締めつけ、そのまま引きちぎってしまいます。毛先からほどき、少しずつ上へ進めるのが基本です。

同じ毛先に繰り返しアイロンを当てる。 根元は新しくても、毛先は何度も熱を受けています。温度を下げ、同じ場所に何度も通さないようにしましょう。

濡れた髪を乱暴に扱う。 濡れた髪は弱くなり、ブリーチした髪では特に顕著です。タオルでこすらず押さえ、とかすのはコンディショナーをつけたときにします。

布との摩擦。 寝ている間の枕との摩擦もその一つです。長い髪はゆるくまとめましょう。

カラーやブリーチ。 ブリーチは髪の脂質層を失わせ、コルテックスを弱めます。アフターケアで前の状態に戻るわけではありません。

紫外線、塩素、海水、風。 紫外線はケラチンとメラニンを劣化させ、塩水や塩素は髪を乾燥させます。帽子も立派なケアです。

枝毛の切り方:トリム、ダスティング、1本ずつ

トリム。 毛先を1〜2cmほど切ります。成長を早めるものではありませんが、裂け目が上に広がって失う長さを防ぎます。

ダスティング。 裂けた先端だけ、数ミリ切ります。長さをほぼ保ったまま整えられるので、美容師に相談してみてください。

1本ずつ切る。 枝毛を見つけて裂け目の上で切ります。時間はかかりますが、長さを残したい人に向いています。

カットの頻度はカレンダーではなく、髪の状態で決めましょう。月に一度、明るい場所で少量の毛束を取り、毛先2cmほどを見て、裂け目があれば切りどきです。

長さを伸ばしたい場合も、損失を減らすことが中心になります。詳しくは髪を早く伸ばす方法を、手触りのケアはヘアマスクのガイドを参照してください。

切れ毛が多いときの確認

切れ毛が急に増えたときは、直近のブリーチ、縮毛矯正、パーマ、アイロンの使い方を振り返ってください。薬剤を重ねるほど髪の負担が増えるため、次の施術の前に美容師に髪の状態を見てもらいましょう。

よくある質問

枝毛は治せますか?

裂けた髪を元どおりにつなぐことはできません。髪の毛は生きた組織ではなく、自ら修復する働きがないためです。製品で一時的に目立ちにくくすることはできますが、取り除くにはカットが必要です。

枝毛と切れ毛の違いは何ですか?

枝毛は毛先などが縦に裂けた状態、切れ毛は髪が途中で折れて短くなった状態です。どちらも負担の積み重ねで起こり、原因は重なります。根元のふくらみがない短い毛が多ければ、切れ毛を疑います。

枝毛は切ったほうがいいですか?

長さを保ちたい場合も、気になるならカットがすすめられます。裂け目は放っておくとさらに上に広がることがあるためです。少しずつ切れば、後で大きく切らずに済みやすくなります。

どのくらいの頻度で毛先を切ればいいですか?

決まった周期より、毛先の状態で判断するのが現実的です。月に一度、明るい場所で少量の毛束を取り、毛先の2cmほどを見てください。裂け目が見えたらカットの目安です。

枝毛を自分で切っても大丈夫ですか?

できますが、慎重に行ってください。裂け目より上で1本ずつ切る方法は時間がかかるものの、長さを残せます。毛束をねじって飛び出た毛先を切る方法は、雑に行うと新たな枝毛を作りやすくなります。迷う場合は美容師に相談を。

切れ毛が増えたのは病気のせいですか?

多くは扱い方やダメージが関係しますが、急に切れやすくなった場合や、地肌が見えてきた場合、頭皮の痛みやかゆみを伴う場合は、皮膚科に相談してください。

Kera はヘアケアに関する情報を提供するもので、医療上の助言ではありません。病気の診断や治療は行いません。急な抜け毛や部分的な脱毛、頭皮の症状がある場合は医師にご相談ください。