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ヘアマスクの使い方:できること、できないこと、トリートメントとの違い

ヘアマスクは濃度の高いコンディショナーのようなものです。手触りやまとまりは整いますが、枝毛は戻らず、髪も伸びません。使い方と頻度を解説します。

結論

ヘアマスクは、コンディショニング成分の濃度が高く長めに置いて使うヘアケア製品で、洗い流されるまで髪をやわらかく、なめらかに、ほどけやすくします。乾いてごわつく髪には保湿系、ハリがなく伸びやすい髪にはタンパク質系が目安です。傷みを永続的に元に戻したり、枝毛を戻したり、髪を早く伸ばしたりはできません。シャンプー後の濡れた髪の中間から毛先につけ、表示どおりの時間おき、髪の状態に応じて使ってください。

ヘアマスクは「補修」「集中ケア」といった言葉で売られることがよくあります。実際はもっと控えめで、それでも役に立ちます。コンディショニング成分の多いコンディショナーを、長めに置くものです。手触りや扱いやすさは変わりますが、ブリーチやアイロンで起きた変化を取り消すことはできません。

ヘアマスクにできること、できないこと

できること

  • やわらかさと滑りを出す。 表面がなめらかになり、髪どうしが引っかかりにくくなります。
  • ほどきやすくする。 摩擦が減り、くしを通すときの切れ毛も減らせます。
  • 一時的にハリを出す。 タンパク質系は加水分解タンパク質を髪につけます。分子の大きさで結果が変わります。
  • 水分の蒸発を遅らせる。 オイルや油性成分の膜が、特に表面の傷んだ髪で役立ちます。

できないこと

  • 枝毛を元に戻す。 一時的に整えても、取り除くにはカットが必要です。枝毛のガイドで説明しています。
  • ブリーチや熱の影響を元に戻す。 変化は洗うたびに薄れていきます。
  • 髪を伸ばす、根元から太くする。 毛先につけたものは毛包には届きません。
  • 頭皮の症状に対処する。 フケやかゆみは別の対策が必要で、重いマスクを根元につけると悪化することもあります。

ヘアマスクとトリートメントの違い

日本では、コンディショナー、トリートメント、ヘアマスク、ヘアパックという呼び名が並んでいますが、使い分けは製品ごとに異なり、共通の明確な線引きがあるとは言えません。英語圏の「ヘアマスク」「ディープコンディショナー」でも、呼び名の多くはマーケティング上のものとされています。おおまかな傾向は次のとおりです。

普段のコンディショナー、トリートメントヘアマスク、ヘアパック
濃度低め高め
置く時間2〜3分長め。表示を確認
頻度多くの人は洗うたび必要なときに
主な役割日常の滑りとほどきやすさやわらかさやハリを一段強く
主なリスク根元につけすぎてベタつく使いすぎて髪がペタッとする

名前より、成分表示を見ましょう。グリセリンなどの保湿成分や高級アルコール(セタノールなど)が多ければ保湿系、加水分解ケラチンなどが表示の前のほうにあればタンパク質系と考えられます。

「洗い流さないトリートメント」は別の種類で、仕上げに使います。オイルタイプはヘアオイルのガイドを参考にしてください。

あなたの髪に必要なのはどちらか

ここが最も大切で、最も飛ばされがちなところです。乾きすぎた髪と、コンディショニングをしすぎた髪は、鏡では同じように見えますが、必要なものは逆です。

  • ごわつき、かたく、すぐ切れる髪: 保湿系
  • 伸びやすく、ハリがなく、伸びたまま戻らない髪: タンパク質系の後に保湿系のコンディショナー
  • 少し伸びて、ちゃんと戻る髪: マスクが不要かもしれません

ヘアマスクの使い方

  1. シャンプーをしっかりすすぎます。
  2. タオルで拭きすぎません。 水分がある状態でつけます。
  3. 毛先からつけ、耳の高さまでにします。 頭皮が落ち着いていて、髪が極端に乾燥している場合を除き、根元は避けます。
  4. 必要ならやさしくくしを通します。 摩擦の少ないタイミングです。
  5. 表示の時間どおりに置きます。 蒸しタオルやキャップが多少役立つこともありますが、どの程度かを示す独立した測定は見つかっていません。1時間置いても、10分の6倍の結果になるわけではありません。
  6. よくすすぎます。 細い髪は特に丁寧に。

使っても変化を感じなくなったら、スタイリング剤の残留や硬水の影響が考えられます。

根拠について

完成品のヘアマスクを独立して調べた研究は多くありません。多くは研究室で単一の成分を調べたもので、利害関係のある企業の資金によるものも目立ちます。

2020年に International Journal of Cosmetic Science に掲載された研究は、大きさの異なる加水分解ケラチンペプチドを、縮毛矯正のような処理をした強いくせ毛で調べました。小さいペプチドは内部深くまで届きましたが、切れにくさが増したのは中〜大のペプチドでした。原料企業が一部資金を出した、一種類の毛髪での研究室の試験で、特定のマスクの結果を示すものではありません。ただし「深く浸透する=よい」とは限らないことは示唆しています。

手作りのヘアマスクは試す価値がある?

卵やマヨネーズなどの手作りマスクを調べた対照試験は見つかりませんでした。

材料考えられること注意点
ココナッツオイル洗う前の使用でタンパク質流出が減るという研究室の報告(企業の研究者によるものが多い)脂っぽい頭皮やフケがある頭皮には使わない
オリーブ油、アボカド油表面の膜でやわらかさと滑りが出る重くなることがある
はちみつ保湿成分として、やわらかさは考えられるベタつく。髪での質の高い試験は見つからない
卵、マヨネーズ主に油分による滑り直接の根拠なし。卵アレルギーの人は避ける。ぬるま湯だと固まることがあるので冷水で
レモン汁使う理由がない肌につけて日光に当たるとやけどやシミの原因になることがある

市販のコンディショナーは、広がり、すすぎやすく、品質が安定するように作られています。試すなら少量を一部の毛束で、毛先だけにし、余りは捨ててください。

よくある質問

ヘアマスクとトリートメントの違いは何ですか?

明確な共通基準があるわけではなく、呼び名は製品によって異なります。一般に、コンディショナーより濃度が高く、長めに置くものがヘアマスクやヘアパックと呼ばれます。名前より成分表示と、髪の変化で判断してください。

ヘアマスクはどのくらいの頻度で使えばいいですか?

カレンダーより髪の状態で決めてください。乾燥した髪や施術を重ねた髪は週1回程度が合うことがあり、健康な髪はそれよりずっと少なくて構いません。ペタッとする、乾きにくいと感じたら間隔を空けましょう。

ヘアマスクは濡れた髪と乾いた髪のどちらにつけますか?

一般に、シャンプー後の濡れた髪です。コンディショニング成分は水の中で髪に吸着しやすいためです。例外は洗う前のオイルケアで、これは乾いた髪に使います。

ヘアマスクの後にコンディショナーは必要ですか?

通常は不要です。ヘアマスク自体が濃いコンディショナーのようなものだからです。例外はタンパク質系のマスクで、髪がかたくなるため、その後に保湿系のコンディショナーを使います。

ヘアマスクを一晩つけたままでもいいですか?

おすすめしません。タンパク質系は付きすぎが問題になることがあり、保湿系も、長く置くことで利点が増えるという根拠はほとんどありません。表示の時間に従ってください。

ヘアマスクで傷んだ髪は治りますか?

永続的には戻りません。髪の毛は生きた組織ではなく、自ら修復しません。ヘアマスクは一時的に見た目や扱いやすさを整えますが、洗うたびに薄れていきます。

Kera はヘアケアに関する情報を提供するもので、医療上の助言ではありません。病気の診断や治療は行いません。急な抜け毛や部分的な脱毛、頭皮の症状がある場合は医師にご相談ください。