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抜け毛の原因と対策:まず「どんな抜け方か」を見分ける

抜け毛は、正常な生え替わり、数か月前の出来事への反応、遺伝的な変化、病気などで起こります。抜け方から原因の手がかりを整理します。

結論

抜け毛の主な原因は、病気や出産、強いストレスなどの2〜3か月後に一時的に増える休止期脱毛、家族に多い傾向がある女性型・男性型脱毛症、甲状腺の病気や鉄不足などの医学的な要因、そして抜け毛に見える切れ毛の4つです。1日50〜100本ほどの抜け毛は正常の範囲とされています。急に増えた、丸く抜けた、頭皮が痛い・かゆい・ウロコ状にはがれるといった場合は、皮膚科に相談してください。

排水口の髪が増えた気がする。写真で見ると地肌が目立つ。そんなときに検索すると、サプリの宣伝か深刻な話ばかりが出てきがちです。

役に立つ問いは「どのタイプの抜け毛か」です。ある程度は自宅で整理できますが、医学的な原因を確かめることはできません。このガイドは、状況を正確に説明できるようにするためのものです。

抜け毛か、切れ毛か、正常な範囲か

抜け毛と間違えやすいものが2つあります。

正常な生え替わり。 1日50〜100本の抜け毛は普通のことで、毛穴ごとに成長と休止の周期があるため、常に一部の毛が抜けています。髪が長いと同じ本数でも多く見え、洗髪の間隔が空くとシャンプー時にまとめて落ちます。

切れ毛。 落ちていた毛の端を見てください。根元側に小さな白っぽいふくらみがある長い毛は、毛穴から抜けた毛です。ふくらみがなく、短くて先がささくれた毛は途中で切れたもので、扱い方やダメージの問題です。切れ毛と枝毛のガイドも参考にしてください。

抜け毛の原因を抜け方から見分ける

どれだけ抜けるかより、どこがどう抜けるかのほうが手がかりになります。この表は自己診断のためではなく、医師に伝える内容を整理するためのものです。複数の原因が重なることもあります。

気づいたこと考えられるものどうするか
全体的に抜け毛が増え、比較的急に始まった休止期脱毛2〜4か月前の出来事を振り返る。心当たりがなければ受診
数年かけて分け目が広がる、束ねた髪が細くなる女性型・男性型脱毛症皮膚科に相談
境目のはっきりした丸い脱毛斑円形脱毛症早めに皮膚科へ
生え際やこめかみが薄くなり、きつく結ぶ習慣がある牽引性脱毛症髪型をゆるめる。戻らなければ受診
ウロコ状で赤みのある部分と黒い点のような折れ毛頭部白癬(真菌感染症)受診。洗髪だけでは対応できない
かゆみ、ヒリつき、痛みを伴う脱毛、前の生え際の後退瘢痕性脱毛症の可能性早めに皮膚科へ
ふくらみのない短い毛が多く、地肌に変化がない切れ毛扱い方を見直す

急に増えた抜け毛の原因は、2〜3か月前にある

全体的に急に増える抜け毛は、多くの場合、休止期脱毛です。何かのきっかけで多くの毛が同時に休止期に入り、休止期は3か月ほど続くため、毛が抜けるのは出来事のかなり後になります。そのため、直前に変えたシャンプーなどを原因と思い込みがちです。

米国皮膚科学会が挙げる主なきっかけは次のとおりです。

  • 出産
  • 高熱や病気からの回復期
  • 手術
  • 大幅な体重減少(約9kg以上が目安とされています)
  • 離婚、失業、介護などの強いストレス
  • 経口避妊薬の中止

きっかけが過ぎれば抜け毛は自然に落ち着き、多くは6〜9か月ほどで元の量に近づくとされています。きっかけが続いていれば、抜け毛も続くことがあります。

女性の抜け毛で多い原因

女性型脱毛症。 長期的な原因として最も多く、遺伝が関わります。一気に抜けるのではなく、分け目が広がる形で進みます。

ホルモンの変化。 多嚢胞性卵巣症候群はニキビや月経不順などを伴うことがあります。閉経後は女性型脱毛症が増えるとされています。

鉄不足。 月経の量が多いと起こりやすくなります。ただし、鉄不足がどの程度抜け毛の原因になるかは議論が続いています。血液検査でしかわからないため、自己判断で鉄剤を飲むのはおすすめしません。

髪型と薬剤。 きつい編み込みやポニーテールは牽引性脱毛症につながることがあり、続けると元に戻らなくなることもあります。カラーやパーマの繰り返しは髪を傷めます。

産後の抜け毛のタイムライン

妊娠中はエストロゲンの作用で成長期が延び、抜ける時期を迎えた毛が抜けずに残ります。出産後にエストロゲンが下がると、それらの毛が一斉に休止期に入り、約3か月後にまとめて抜けます。

一般に、産後3か月ごろに始まり、3〜5か月ごろがピークで、6〜12か月ほどで落ち着くことが多いとされています。生え際に短い毛が立って見えるのはよくある経過です。部分的に抜ける場合や1年を過ぎても多い場合は別の原因も考えられるため、受診してください。

頭皮のかゆみと抜け毛が同時にあるとき

かゆみだけなら珍しくなく、フケのガイドで触れている原因がよく見られます。抜け毛を伴う場合は、頭部白癬、頭皮の乾癬、毛包が瘢痕に置き換わる毛孔性扁平苔癬などの可能性があり、診断が必要です。瘢痕で失われた毛は戻らないため、早めの受診が大切です。

薬の副作用で抜け毛が起こることもあります。時期が一致するなら処方医に相談し、自己判断で中止しないでください。

今週できる抜け毛対策

  1. 落ちた毛の根元を確認し、抜け毛と切れ毛に分ける。
  2. 抜け毛が増える2〜4か月前の出来事を書き出す。
  3. 分け目と頭頂部を同じ光で撮影し、比較できるようにする。
  4. 髪をやさしく扱い、慌ててケア用品を総入れ替えしない。一度に変えると、何が関係したのかわからなくなります。

よくある質問

抜け毛は1日何本までなら正常ですか?

米国皮膚科学会と英国NHSはいずれも、1日50〜100本ほどを目安としています。洗髪した日は数日分がまとめて抜けて多く見えることがあるため、1回のシャンプーではなく1週間を通して判断してください。

急に抜け毛が増えたのはなぜですか?

よくある説明は休止期脱毛です。2〜3か月前の出来事で多くの毛が休止期に入り、今まとめて抜けている状態です。病気、手術、出産、体重減少、強いストレス、薬の変更などを振り返ってみてください。部分的に抜けている場合は早めに皮膚科へ。

女性の抜け毛で多い原因は何ですか?

長期的な変化では女性型脱毛症が代表的で、分け目が広がる、髪を束ねたときに細くなるといった形で現れます。ほかに産後の抜け毛、多嚢胞性卵巣症候群などのホルモンの変化、鉄不足、きつい髪型による牽引性脱毛症もあります。

産後の抜け毛はいつまで続きますか?

産後3か月ごろに始まり、3〜5か月ごろがピークで、6〜12か月ほどで落ち着くことが多いとされています。1年を過ぎても多い場合や、強い疲れ、動悸などを伴う場合は、甲状腺の異常や鉄不足の確認のため受診してください。

ストレスで抜け毛は増えますか?

死別、離婚、失業のような強いストレスの数か月後に抜け毛が増えることはあります。ただし日常的なストレスの多くはこの原因にはならないとされ、思い当たる出来事がなければ、ほかの原因も確認する価値があります。

抜け毛は何科を受診すればいいですか?

まずは皮膚科が相談先になります。原因によっては血液検査で鉄の貯蔵量や甲状腺機能を調べることがあります。開始時期、前後の出来事、飲んでいる薬やサプリのメモを持参すると説明しやすくなります。

Kera はヘアケアに関する情報を提供するもので、医療上の助言ではありません。病気の診断や治療は行いません。急な抜け毛や部分的な脱毛、頭皮の症状がある場合は医師にご相談ください。